연구발표논문

2011/03/04Akiyama S, Abe H:

Kudan Clinic

Abstract

【症例】

58歳女性。平成21年7月，熱発と右季肋部痛を主訴に，近医を受診。肝内に直径14 cmの肝臓癌と3 cmの娘結節が2個

ありTAEの適応なく，同年8月当院受診。樹状細胞癌ワクチン療法及び活性化リンパ球療法（NK及びNKT細胞）によるハイブリッド

免疫療法と高濃度ビタミンC療法を開始した。


【経過】

樹状細胞及び活性化リンパ球は，週1回の投与を，又，高濃度ビタミンC 50 gを近医にて週3回投与したところ，第21病日には

AFP 70,000 ng/mlから8,658 ng/mlと著明に低下。第28病日にはAFP 553 ng/mlと低下し，腹部CTによる動脈相にて肝臓癌は

massive necrosisとなった。その後，大量の飲水によりtumor necrosis syndromeを回避した。


【結語】

初診時で標準治療適応外のハイブリッド免疫療法と高濃度ビタミンC療法の併用が奏効した一例を経験した。今後，症例の

蓄積と共に更なる検討が必要である。


International Journal of Integrative Medicine vol. 3(1): 147-151, 2011